やはり作品中から探してみるのが一番ということで最初に思いついたのはエンディングのテロップです。しかしエンディングテロップでは「麻美」としか出ていませんでした。確かにテロップに出るくらいなら認識が分かれるはずもありません。そこで各話を追ってみると、16話「復活の詠唱」のＡパートで岡山行きの新幹線に乗る時にえり子と麻美が偶然出会って話しているところへ「山形さん！」と松田先生が注意しているシーンがありました。 また、21話「初恋の小夜曲」のＡパートで、サイン会が終わったえり子を尋ねて来た麻美に「どうしてこんなところに？」と尋ねたえり子へ麻美が「山形家の夏をお忘れかな？」と答えています。これ等のシーンが表す通りアニメーションでは「山形麻美」で間違い無さそうです。

　では何処から「瀬山」という苗字が出てきたのでしょうか？実は「レジェンド オブ アイドル」というえり子とようこを扱ったムックがあるのですが、このムックでは「瀬山麻美」と紹介されているのです。何故突然「瀬山」という苗字が出てきたのでしょうか？その前にここでもう一つ瀬山麻美を扱っているメディアを紹介します。河原 歩さんが描かれたコミック版の「アイドル伝説えり子」です。ちなみに北島洋子さんのコミック版のアイドル伝説えり子には麻美は登場しません（笑）
これは推測でしかありませんが、初期設定段階で「瀬山麻美」だったのではなか？ということです。そうするとコミックは初期設定のまま描かれ、レジェンド オブ アイドルは初期設定をそのまま載せてしまったということで納得が出来ます。ただ、実際に放映された麻美の姓は「山形」であることは先ほどの調べで明らかであり、えり子にとって公式資料ともいうべきこの一冊が放送終了後に発売されたにもかかわらず「瀬山」となっていることは非常に残念なことです。

　結論から言うとアニメーションでは「山形」。コミック（河原歩版）では「瀬山」であるという結果となり、山形姓も瀬山姓もどちらも間違いではありませんでした。ただし、サーチエンジンを使った検索結果をみて分かる通りコミックの話題から瀬山説が広がったとは考えにくく、この原因は公式ガイド的な存在であり、かつ紙媒体で目に付きやすいレジェンド オブ アイドルの誤植にあると推察されます。
　しかしながら当サイトはアニメ「アイドル伝説えり子」を主として取り扱うサイトですのでここでの結論は「山形」である！と締めくくりたいと思います。

　どうでも良い話ですが瀬山麻美って山瀬まみに似てませんか？瀬山をひっくり返して、麻美はまみとも読むことが出来ます。早速山瀬まみと瀬山麻美の関係や、スタッフ（アミノテツロー、小山高生、山内則康、宮前光春、山内則康、芦田豊雄、富永真理、こうじなひろし、小林早苗、近永健一）と山瀬まみの関わり等を調べてみました。
　結果としてはそれらしい証拠を見つけることは出来ませんでしたが、スタッフとの関係ということでは芦田豊雄さんと山瀬まみさんのヒット数が一番多かったことを上げておきましょう。どうやら同じ仕事で関わったことがあるようなのですがそれだけでは立証するには至りませんでした。残念！