作品紹介 -第39話 詳細- ◎天気予報:

『今、遠く離れた空の下で、二人の少女が歌っている…。』
(by ナレーション)

 解説
 突如、声が出なくなってしまったえり子。そんな状況であるにも関わらず、日に日に迫る「日本ディスク大賞」の発表。とうとう発表前日まで声の出ないえり子の不安はピークに達しようとしていました。 そんな時、えり子の家を訪れた「お触り爺さん」こと平田堅三とその連れの老女。その老女が持つハンドパワーは、えり子の声を必ず翌朝には正常に出来ると言う平田に、えり子は最後の希望を託すのでした。
 「日本ディスク大賞」発表当日。全ての答えは、これまでのえり子が辿って来た道の1つの到達点として、皆さん自身で見届けてください。言葉では伝わらないものが、伝わると思います…!

 セレクト&テンション
●ポイント1(視聴ポイント5より)
 「日本ディスク大賞」のステージで、自分の持てる力を全て出し、今まで支えてくれたみんなの為、特に両親への感謝の想いを込めて唄いきったえり子の表情です。結果がどうあれ、とても満足だという感じに溢れていますよね。
●ポイント2(視聴ポイント5より)
 険しい道のりを進み、厳しい稽古を重ね、「ロックンルーツ」の一次稽古完了と新年を祝っての船上パーティ。麗の心にも曇りは無く、見せた笑顔は突き抜けて優しいです。こんな表情の麗を見れる日が来たんだなぁと、感慨深いものがあります。
●ポイント3(視聴ポイント5より)
 この電光掲示板を見た瞬間の気持ちは、誰もが忘れられないと思います。麗の唄う「GLORIA」に乗せて、一切の台詞が無い場面演出は、最高の感動をもたらしてくれたと思います。何も説明することはありません。観た人なら大いに共感して頂けると思います。

 Sing a Song
GLORIA 橋本舞子 項介が命を繋ぎ止めたという知らせが入り、その出来事に皆が祝福します。そのバックに流れるこの歌は、良い選択だと思います。でも、印象は薄いです(なので、欄も分けました(笑))。
好きよ 田村英里子 1回目は「日本ディスク大賞」のリハーサルで。
2回目は勿論、「日本ディスク大賞」の最優秀新人賞ノミネート曲として、ステージで歌います。その輝きは観ている者に確かな感動を与える程に輝いています。
BLUE MOONに照らされて 片山 諭 「日本ディスク大賞」の最優秀新人賞ノミネート曲として、ステージで歌う洋。観ていた星吾も「胸にしみるぜ」と、洋の歌の力を認めています。
GLORIA 橋本舞子 ロックンルーツの第一段階稽古終了を新年と共に船の上で祝う麗。その裏では、えり子が最優秀新人賞を受賞。それぞれの頂点に立った二人が歩んで来た険しい道を癒し、祝福するこの歌は言葉で表せない感動をもたらす筈です。

 コーヒーブレイク
院長先生へ挨拶に行っている美奈子を待つえり子の胸には「緑のお星様」が。未だ声の出ないえり子は、お守り代わりに身に付けているということが分かります。
えり子の自宅前で声援を贈る親衛隊。自宅の場所を知り、それでもキッチリ線引きしている彼等は素晴らしいですね。それを自室のベランダから声援に応えるえり子もまた素晴らしいです。こういう関係が羨ましいです。
朝霧良子宅のベランダから、雷光る夜空を見る洋。ここで洋は1つの決断をしています。「俺、芸能界に飽きたよ…」と良子に告げた洋に、良子は…。
本当に常設してあるのではないかというくらい描写の多くなった「メロディステージ」。と言っても、使っているのはフォルテッシモとピアニッシモですが(笑)。
平田堅三氏紹介の気孔士にハンドパワーを送ってもらったえり子。本番である明日に備えて寝ようとした時に映った場面。「メロディ宝石箱」は家族の写真と同様、いつもえり子を見守っています。
久し振りにちゃんと登場、「おでかけピアニッシモ」。しかし、何故フォルテッシモには同様の籠が用意されないのでしょうか?(笑) 寝心地の好き好きなのかもしれませんね。
「日本ディスク大賞」当日。声が出る様になっているえり子の元気な姿を見て微笑む洋。普段何を考えているか分からない洋であっても、えり子の歌の持つ輝きを認めているのが分かる場面です。
えり子の声が出ることを知り、慌てている朝霧良子を他所に自販機で缶コーヒーを買い、当たりを出して喜ぶ洋(笑)。洋はいつでもマイペース。そして、常に全力。野生児という言葉は、最大の賛辞として贈りたいですね。
「日本ディスク大賞」のステージで、ノミネート曲を歌う洋。その姿は、今までで一番カッコ良く、印象深いものがある様に感じます。既に「変な奴」という印象が無くなっているのは不思議です。
「日本ディスク大賞」の最優秀新人賞発表の際、全く気付いていないえり子の肩を叩く洋。その表情には、心からの「おめでとう」が隠れていると感じます。洋の見せる優しい笑顔は、本編の中でも印象深いところと言えましょう。

 スタッフ&キャスト
脚本 小山高生 絵コンテ アミノテツロー 演出 吉田健次郎 作画監督 山内則康
キャスト
平田堅三 水島鉄夫
ハワード 田中信夫
原画 近永健一
山内則康
富永真里
近永早苗
三浦辰夫
梶浦紳一郎
澤木巳登里
的場 敦
動画 宮司好文
菅野利之
牛来隆行
吉原正行
伊藤久美子
進行 乙須克寛


【話数選択】:    

 お寄せ頂いた声
2008/12/18 12:13:46 こうたろ 未選択
麗が歌う「GLORIA」をバックに、えり子が新人賞に決まった瞬間を映す演出は、本当に心を揺さぶられました。このシーンは、えり子の受賞の喜びやえり子を支えて来た周囲の人々の喜びを敢えて言葉にせず、映像と歌だけでその想いを伝えていることが、より感動を大きくしていると思います。何度観ても目頭が熱くなる、屈指の名場面だと思います!

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